ご挨拶

「職人」という存在について、皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか?

自身の技術に誇りを持ち、どんな細かなことであっても決して妥協せず、黙々と仕事を完遂する人。饒舌ではなく、自身の仕事で語る。おそらく、そういったストイックな姿をイメージされると思います。
弊社に在籍する伝統工芸士や染色補正士、和裁士の職人たちには、そのようなステレオタイプなイメージは当て嵌まりません。

これは私たちの強みの一つなのですが、弊社ではお寄せいただく多くのご相談に対して、職人自らがお客様と直接のやり取りをしております。それはつまり、お客様の想いを実現させるための提案と、その加工の両方を職人が担うということです。営業と職人の区別はありません。
したがって、私たちは着物の仕上がり具合や修繕に用いられた各種技術などについて、お客様に説得力を持って伝えることが出来るのです。

松川調整所はこれまで、オンラインショップの開設や関西圏以外への出店など、地元京都にとどまらず、少しでも多くのお客様のお役に立つための事業を推し進めてまいりました。
呉服業界を取り巻く環境は年々厳しさを増しますが、私たちは今後もその歩みを止めることなく、皆様のご期待に沿えるよう邁進いたします。

私たちは今まで通り、そしてこれからも「着物を愛する全ての方に寄り添う職人」でありたいと思います。

有限会社松川調整所
代表取締役社長 松川 重樹